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10年勤続表彰制度【MyStory-10Years】を利用して

この記事は、10年勤続表彰として新しく作られた
【 MyStory-10Years 】を利用した社員の、社内向けレポートを転載しています。
本人の許可のもと、長期休暇(連続10日間の特別休暇)で感じたことを、
ありのまま社外の皆様へも共有させて頂きたいと思います!
 
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2019/7/3 藤田浩光(2009年入社 ソーシャルエネテック事業部 事業部長)
 
 
長期休暇を頂きまして内省をしたところ、自分の原点を振り返りながら、
知らない内に様々なことに囚われていたことに気が付くことができました。
そのことに気が付けたことへの喜びと、これからへの希望について述べます。
 
 
【14連休の感謝】
 
 
10年勤続のお祝いで10日間の有給(土日含めると14連休)を頂きました。
お休み中はトレラン・登山・サーフィン・キックボクシング・パーソナルトレーニングと、
いつかしたいと思っていたアクティビティをしてみたり、
家族と一泊二日の旅行に2回行ったりと、とても充実していました。
お金もお休みも下さった会社に、休み中仕事のバックアップをして下さった
同僚の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございます。
 
 
お蔭様でいいリフレッシュになりましたし、
何より子供たちと休みの前よりも明らかに仲が良くなったのが
とてもうれしい収穫です。
 
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Fujita_ファミリー.jpg
Fujita_ファミリー2.jpg  
 
 
【囚われていたこと】
 
 
長期休暇中に自分が様々なことに囚われていたことを発見しました。
「仕事で世の中に価値を出さないと自分には価値がない」。
マンダラ手帳(※マンダラ手帳)を開いて気が付いたのですが、
人生には仕事以外の要素が沢山あるのにも関わらず、
いつの間にか仕事がかなりのウエイトを占めていました。
 
 
仕事だけじゃねぇから人生、と見つめ直しました。
 
 
「仕事以外の好きなこと(今はパワーリフティング)に没頭することに罪悪感がある」。
利己ではなく利他であるべき、そんな暇があったら昔のように仕事に精を出すなり、
ボランティアでもして世の為人の為に時間を注げ!
という”べき”に囚われ過ぎていました。
程度の問題で、今の程度ならだれにも迷惑かけてないし別にいいじゃん、と開き直りました。
 
 
「経営者意識を高めるべし」。
サラリーマンは給与が保証されているが、経営者・起業家は保証されていない。
それが当事者意識の大きな違いを生む。
この考えを直近2年くらい新規事業コンサルの井上さんに叩き込まれた為、
給与プラスお小遣いもらって休みも貰うなんて、
やべー完全にサラリーマンマインドになってしまうと焦ってました。
でも内省したところ、ぼくは男の子なので単純に起業家とか
経営者という何かを起こした人や組織の頂点に憧れていて、
何となくサラリーマンを下に見てしまっていたんだなと発見しました。
経営者意識なんかなくても、
起業家だろうが経営者だろうがサラリーマンだろうが、
全体意識があればいいじゃんと思いなおしました。
 
 
【ぼくの原点、GCストーリーに入社を決めた理由】
 
 
ぼくがサイベイト(旧社名)に入社を決めた理由は、
東京のベンチャー企業で成長して福島の両親に恩返しをしたいと思ったからです。
福島の両親だけでなく、ぼくを育ててくれた福島やポルトガルという地域、
恩師の先生や友人たち、ラグビーというスポーツなどに恩返しをしたいと思ったからです。
 
 
就職活動を通じて学生時代までの人生を深く内省した時に、
自分の中に二つの欲求があることに気が付きました。
己を強烈に成長させたいという欲求と、
お世話になった人や地域に恩返しをしたいという欲求です。
そのため、就職活動の軸は二軸で、「成長」と「恩返し」でした。
 
 
「成長」を優先する場合は東京の人数が少ないベンチャー企業へ就職したいと考え、
一方で「恩返し」を優先する場合は実家の福島に帰って実家暮らしをして、
母親が喜びそうな公務員という職業を選ぶことを考えました。
しかし! 心の底から! 後者の選択肢はとりたいと思わなかった。
魂はチャレンジすることを望んでいたから。
でも、「恩返し」という軸に嘘はなく、
この「成長」と「恩返し」の二軸でぼくは強烈に悩んでいました。
 
 
そんな時、たまたま就職活動のイベントで出会った西坂社長に相談をしたところ、
「成長と貢献」という話を聞きました。
それは、人は成長した分だけ貢献できるようになる、という話でした。
逆に言うと、大きな恩返しをしたければ、大きく成長する必要がある
という風に当時のぼくには聞こえました。
 
 
ぼくはその話が真理であると確信したため、
より大きな恩返し・貢献をするためにまずは大きく成長したいと考え、
東京のベンチャー企業に就職することを決めました。
また、折角働くなら同じマインドを持った西坂社長の会社で働こうと決めました。
会社の事業概要や業績など1mmも気にかけてませんでした。
 
 
【成長の罠、手段の目的化】
 
 
入社してからは、誰にも負けない努力をしました。
自分の持てる全てを注いで成長にコミットしました。
入社して直ぐに社長と話して「20代でサイベイトを業界No1にする」という
20代の目標を建てました。いつしかこれを達成することで、
自分が何者かであることを証明したいという欲求が芽生えてきました。
 
 
28歳になって気が付きました。
恐らく目標達成が不可能だということに。
認めたくなかったですが、とても落ち込みました。
自分の能力はそんなものかと。
すべてを注いでも目標は達成できないので、自分のポテンシャルはそんなものかと。
 
 
社長に相談しました。
自分が不甲斐ないと。
 
 
その時、西坂社長に言われました。
目標を定めて頑張ったからこそ出来た成長があるのではないか、と。
その時にぼくは、確かにそうだな、と思い立ち直りました。
 
 
「成長」や「目標」は、ぼくにとって
より大きな「恩返し」「貢献」ができるようになるための手段であるにも関わらず、
その時のぼくはまだそのことを忘れていました。
 
 
【奥さんに電話で泣かれた日】 
 
 
30歳になっていた2017年の4月、
とある大きなプロジェクトの仕事で会社に泊まり込む徹夜が続いていました。
心身ともにギリギリの戦いを必死でしていました。
 
 
23時頃だったかな、奥さんから泣きながら電話が来ました。
娘が寝付かなくてもうしんどいと。
当時3歳になったばっかりの上の娘と、まだ1歳にならない下の娘を、
毎日母親一人で面倒を見ることがいかに大変か、今になるとよくわかります。
 
 
当時電話で会話しながらぼくは思いました。
あれ、俺、何のために仕事してるんだっけ?と。
その日以降は、帰れる日はできるだけ早く家に早く帰るようになりました。
この事件がきっかけで、何のために働くのか?
なぜGCストーリーに入社を決めたのか?少し思い出しました。
 
 
【成長と貢献】
 
 
「成長」には「横の成長」といわれる能力の成長と
「縦の成長」といわれる心の成長があるとされています。
ぼくはなぜやるか(why)何をやるか(what)が主に縦の心の成長に影響を及ぼし、
どうやるか(how)が横の能力の成長に影響を及ぼすのではないかと考えます。
 
  
自分はより貢献できる人になるために(why)
20代でサイベイトを看板業界No1にするという目標(what)を掲げ
日々どうそれを実現するか(how)を試行錯誤することで、20代に成長してきました。
 
 
今振り返ると動機(why)は入社前から決まっていたので、
たまたまいい目標(what)を入社後に設定できたので、
その期間は方法論(how)に強烈に集中して横の成長を遂げることができたと思います。
 
 
この体験はぼくにとって一つの成功体験になりました。
一方で今振り返ると、無意識のうちに方法論(how)に集中することで
大きな成長を遂げることが可能で、大きな成長を遂げた先に、
より大きな貢献ができるようになる、と考えるようになっていました。
 
 
横の能力が成長した後に、貢献できるようになる、という論法です。
 
 
【貢献の為の成長】
 
 
お休みを頂いて内省して気が付きました。
ぼくは恩返しをするために成長がしたいだけだったのに、
いつの間にか世の中に価値を出したいとか、常に利他のマインドを持っていたいとか、
経営者意識を持たなくてはいけないとか、方法論(how)に囚われていました。
 
 
 いわゆる手段の目的化です。
 
 
休みの期間中、奥さんは通常通り仕事があるので、
ぼくも長期の外出をすることもなく、普段通りの家事を行い、
+αでいつもより料理を作ったり、子供服の衣替えを行ったりしました。
また、2回あった週末はどちらも家族で旅行に出かけて、
普段以上に長い時間を一緒に過ごすことができました。
 
 
その結果、子供たちと今まで以上に仲良くなることができました。
この体験から、貢献とか幸せって、意外に身近にあるということに気が付きました。
 
 
これからは自分の成長ファーストではなく、
できる範囲で家族や仲間、関係する人や地域や社会に貢献しながら、
恩返しをしながら成長していきたいと思います。
これがぼくが捉えなおした、新しい「成長と貢献」、つまり「貢献の為の成長」です。
 
 
【GCストーリーという場(where)】
 
 
ぼくはGCストーリーが何をやるか(what)なぜやるか(why)どうやるか(how)を見て
入社をしていない。今振り返ると、
GCストーリーという場(where)に惹かれて入社をしています。
 
 
「成長と貢献」という理念があったからではなく、
「成長と貢献」(「貢献の為の成長」)という理念を掲げている組織に、
魅力を感じて入社したんだと思います。
 
 
そんなぼくにできるGCストーリーへの貢献は、
GCストーリーがより魅力的な会社であり続けるために、
GCストーリーから何かをしてもらうのではなく、
GCストーリーに役に立つ、という経営者意識ではなく(笑)
全体意識をもって関わることなのかな、と決意しました。
 
 
GCストーリーが提供しているのは、
what/目標でも、why/動機=志でも、how/やり方でもありませんでした。
ただただ、where/「貢献の為の成長」という理念を掲げている場・組織があること、だと思いました。
 

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